e-Taxで確定申告するやり方|初めてでも迷わない図解・完全ガイド

画面ごと・項目ごとに、初めての方が“その通りやれば終わる”ように分解して解説。

スマホとマイナンバーカードがあれば、税務署に行かず自宅から確定申告が完了します。本ページは「事前準備 → 作成(画面の流れ)→ 送信 → 納付・還付 → 困ったとき」を、収入の種類別・控除別・納付方法別まで分解して解説します。長いので、必要な所だけ開いて読めるよう折りたたみ(+)も使っています。2026年(令和7年分)の最新仕様に対応。

30秒でわかる全体像

マイナンバーカード読み取り対応スマホ2つのパスワードを用意。
② 国税庁「確定申告書等作成コーナー」で質問に答えながら入力(マイナポータル連携で源泉徴収票・医療費・ふるさと納税などは自動入力)。
電子署名 → 送信。④ 還付は最短約3週間/納付は期限3月15日まで。

STEP 0

そもそも自分は確定申告が必要?(30秒判定)

次に1つでも当てはまれば、確定申告が必要、または申告すると得をする可能性が高いです。

確定申告が必要・有利な主なケース

・個人事業主/フリーランス(事業所得がある)
・給与以外の所得(副業・株・不動産など)が年20万円超の会社員
・年の途中で退職して年末調整を受けていない
医療費控除・寄附金控除(ふるさと納税)・初年度の住宅ローン控除を受けたい
・公的年金等が400万円超、または年金以外の所得が20万円超
・2か所以上から給与をもらっている

立場別の詳しい判定は 会社員の確定申告ガイド個人事業主の確定申告ガイド をご覧ください。事業所得の人は、先に 決算のまとめ方 で売上・経費を集計しておきます。

STEP 1

事前準備(ここで9割決まります)

当日あわてないために、申告期間が始まる前に次の5つをそろえます。特にマイナポータル連携は反映に時間がかかることがあるので早めに。

1-1. マイナンバーカードを用意する

有効期限内のマイナンバーカードが必要です。

まだ持っていない人の取得手順
  1. スマホ/パソコン/郵送のいずれかで交付申請する(顔写真が必要)。
  2. 申請から約1か月で「交付通知書(はがき)」が届く。
  3. 市区町村の窓口で本人が受け取る(暗証番号の設定をここで行う)。

申告直前だと間に合いません。なおID・パスワード方式は2025年10月1日に新規発行が停止したため、これから始めるならカードの取得が確実です。

1-2. 2つのパスワードを確認する

パスワードの種類形式使う場面
利用者証明用数字4桁ログイン(本人確認)。連続3回で停止
署名用英数字6〜16桁申告データへの電子署名(送信時)。連続5回で停止
パスワードを忘れた・ロックされたときの再設定

コンビニのマルチコピー機(対応店舗)や市区町村の窓口で再設定できます。窓口ではカードと本人確認書類を持参します。申告直前は窓口が混むため、早めの確認がおすすめです。

1-3. スマホの準備(マイナポータルアプリ)

  • マイナポータルアプリをインストール(カード読み取りに使う)。
  • スマホがマイナンバーカード読み取り(NFC)対応か確認(対応機種は作成コーナーで確認できる)。
  • パソコンで行う場合はICカードリーダー、または「スマホをカードリーダー代わりにする」方法を使う。
毎回の読み取りを不要にする「スマホ用電子証明書」

スマホにマイナンバーカードの機能(スマホ用電子証明書)を登録すると、申告のたびにカードをかざさなくても作成・送信できます。マイナポータルアプリの案内から「スマホ用電子証明書」を申請・登録します。Androidは対応済み、iPhone(iPhoneのマイナンバーカード)も対応が進んでいます。最新の対応状況は公式でご確認ください。

1-4. マイナポータル連携を“先に”済ませる(自動入力の準備)

マイナポータル連携を使うと、源泉徴収票・医療費・ふるさと納税・各種保険料などが自動で取り込まれて入力ミスが激減します。ただし事前のひも付けが必要です。

  • マイナポータルとe-Tax/確定申告書等作成コーナーを連携(初回のみ)。
  • 取得したいデータの発行元と連携(例:医療費=「もっとつながる」で連携、ふるさと納税サイト、保険会社、証券会社など)。
  • 連携先で対応・準備が整うまで時間がかかることがあるため早めに設定。
自動入力できるのは「対応している発行元」だけ

連携の対象でも、発行元(保険会社・自治体・ふるさと納税サイト等)が連携に対応していない場合は自動入力されません。その分は手元の証明書を見て手入力します。

1-5. 必要書類をそろえる

源泉徴収票・各種控除証明書・事業の決算数字・還付口座など。抜け漏れ防止に 確定申告 必要書類チェックリスト(チェック状態を保存・印刷可)をご活用ください。

はじめ方は「マイナンバーカード方式」が基本

マイナンバーカード方式おすすめ

  • カード+読取対応スマホ(又はICカードリーダー)
  • マイナポータル連携で自動入力が使える
  • 税務署に行く必要なし

ID・パスワード方式

  • 税務署発行のID・パスワードでログイン
  • 2025年10月1日に新規発行停止(発行済みは継続利用・再発行可)
  • マイナポータル連携は使えない
STEP 2

申告書の作成(確定申告書等作成コーナーの画面の流れ)

ここからは実際の画面に沿った操作です。スマホでもパソコンでも基本の流れは同じです。

  • 国税庁「確定申告書等作成コーナー」を開き、「作成開始」を選ぶ。
  • 作る年分(例:令和7年分)と税目「所得税」を選ぶ。
  • 提出方法で「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選択。
  • 案内に従いマイナポータルアプリを起動利用者証明用パスワード(4桁)を入力→カードを読み取ってログイン。
  • 「申告内容に関する質問」に回答(給与のみ?/年金は?/事業所得は?/医療費控除や寄附金控除を受ける?など)。回答に応じて入力画面が出し分けられる。
  • マイナポータル連携に同意してデータを一括取得→該当項目が自動入力される。
  • 収入控除を入力(自動入力された項目は金額を確認するだけ)。
  • 計算結果(還付額 or 納付額)が自動表示されるので確認。
途中保存できる・何度でも直せる

入力データは途中保存して後で再開できます。送信するまでは何度でも見直し・修正が可能です。一気に終わらせる必要はありません。

収入の入力(種類別に“どこへ入れるか”)

収入の種類入力する区分用意するもの・ポイント
給与給与所得源泉徴収票の「支払金額」「源泉徴収税額」「社会保険料等」などを転記(連携で自動)。2か所目以降も入力
公的年金雑所得(公的年金等)公的年金等の源泉徴収票
事業(自営)事業所得(営業等)青色申告決算書/収支内訳書の数字(→決算のまとめ方
不動産不動産所得不動産用の収支内訳書
副業など雑所得(業務・その他)売上と経費を集計。給与以外の所得20万円超で申告必要
一時所得一時所得満期保険金・解約返戻金など。特別控除50万円
株式・配当分離課税(株式等)特定口座年間取引報告書。源泉徴収ありは申告不要も選べる(連携で自動)
給与の源泉徴収票はどこを見る?

「支払金額(年収)」「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収税額」「社会保険料等の金額」、生命保険料・地震保険料・住宅ローン控除の各欄が入力対象です。マイナポータル連携や、勤務先がe-Tax提出した源泉徴収票データがあれば自動入力されます。

控除の入力(種類別に“何が必要か”)

控除用意するもの・入力のポイント
医療費控除「医療費控除の明細書」(1年分を集計)。マイナポータルの医療費通知連携で自動取得も可。領収書は5年保管
寄附金控除寄附金受領証明書/ふるさと納税サイトの年間証明(連携で自動)。ワンストップ特例を使わない・使えない分が対象
生命保険料控除控除証明書(一般・介護医療・個人年金の区分ごとに入力)
地震保険料控除控除証明書
社会保険料控除国民年金・国民健康保険などの支払額(国民年金は控除証明書)
小規模企業共済等掛金控除iDeCo・小規模企業共済の払込証明書
配偶者・扶養控除家族の氏名・マイナンバー・所得(年齢で控除額が変わる)
基礎控除所得に応じて自動計算(最大58万円〈2025年改正後〉)
住宅ローン控除税額控除。初年度は確定申告が必要。残高証明書・登記事項証明書・売買契約書など
ふるさと納税は「ワンストップ特例」と「確定申告」どっち?

確定申告をする人(医療費控除を受ける会社員や個人事業主など)は、ワンストップ特例が無効になるため寄附金控除として全件を確定申告します。証明書(または連携データ)をすべて入力しましょう。詳しくは ふるさと納税完全ガイド

STEP 3

電子署名して送信する

  • 氏名・住所などの本人情報を確認・入力。
  • 還付がある場合は受取口座(本人名義)を入力。
  • マイナンバーを入力。
  • 署名用パスワード(英数字6〜16桁)でカードを読み取り電子署名
  • 送信する。
  • 受信通知(受付結果)が表示されるので確認。受付番号が発行される。
  • 提出した申告書・決算書のPDFを保存/印刷して控えを残す。
控えと受信通知は必ず保存

受信通知(メッセージボックス)と申告書PDFは、ローンの審査や各種手続きで「収入の証明」として使えます。スクショではなくPDFで保存しておくと安心です。

STEP 4

納付・還付(方法別にくわしく)

還付(お金が戻る)場合

  • 登録口座へ振り込まれます。e-Taxなら最短約3週間(書面提出より早い)。
  • 処理状況はマイナポータル/e-Taxのメッセージボックスで確認できます。

納付(税金を払う)場合の方法

方法特徴・上限手数料事前手続き
振替納税口座引落し。引落しは例年4月中旬=実質的に納期が後ろ倒しなし口座振替依頼書を期限までに提出
ダイレクト納付e-Tax連動で口座から即時/指定日に引落しなし利用届出書の提出
ネットバンキングペイジー等で納付なしネットバンキング契約
クレジットカード1回で1,000万円未満かつカード限度内あり(金額に応じ)専用サイトで手続き
スマホアプリ納付30万円以下(〇〇Pay等)なしなし
コンビニ納付(QR)30万円以下なし納付用QRコードを作成
金融機関・税務署窓口納付書で現金納付なし納付書
納付の期限は3月15日。遅れると延滞税

所得税の納付期限は申告と同じ3月15日(土日祝は翌平日)。遅れると延滞税がかかります。一度の引落しがつらい場合は、納期が後ろ倒しになる振替納税が便利です。

困ったとき

つまずきポイントと対処法

スマホでマイナンバーカードが読み取れない
  1. スマホケースを外す(NFCの妨げになる)。
  2. 画面の案内に表示される読み取り位置にカードを密着させ、動かさず数秒待つ。
  3. マイナポータルアプリを最新版に更新、他アプリを閉じる。
  4. それでも不安定ならPC+ICカードリーダーに切り替える。
パスワードを忘れた/ロックされた

利用者証明用(4桁)・署名用(英数字)のパスワードは、コンビニのマルチコピー機や市区町村の窓口で再設定できます。署名用は5回、利用者証明用は3回連続で間違えるとロックされます。

途中でやめた/後日続きをやりたい

入力データを保存しておけば、後から読み込んで再開できます。提出(送信)前であれば何度でも修正できます。

送信した後に間違いに気づいた

申告期限内(3月15日まで)なら、正しい内容で作り直して送信すれば、最後に送ったものが有効になります(訂正申告)。期限後は、税額が少なすぎた場合は「修正申告」、多すぎた(払い過ぎ)場合は「更正の請求」で直します。

マイナンバーカードを持っていない/スマホが非対応

カードは取得に約1か月かかるため早めに申請を。スマホが読み取り非対応の場合は、PC+ICカードリーダーで申告できます。会場・郵送での書面提出も可能ですが、還付が遅く添付書類も必要になります。

いつから・いつまで?

所得税の確定申告期間は原則2月16日〜3月15日(土日祝は翌平日)。還付申告は対象年の翌年1月1日から5年間提出できます。e-Taxは期間中24時間(メンテナンス時間を除く)利用可能。年間スケジュールは税金カレンダーで確認できます。

関連ページ

参考リンク(出典)

本ページは次の公的情報をもとに作成しています(2026年6月時点)。画面構成・対応状況は更新されるため、申告前に最新の案内をご確認ください。

※本ページは一般的な情報提供であり、税務上の助言ではありません。個別のご判断は国税庁・税務署・税理士にご確認ください。